目の病気「緑内障」でわずかな光を頼りに生活をしていたトイプードルの花母さん
とうとう、かすかな光さえ分からなくなり、完全に失明してしまいました。
いつもと同じように歩いて室内の犬用トイレに向かうのに、壁にぶつかったまま立ち止まってしまっていたことで気が付きました。
目次
緑内障発症でトイプードル花、頭を狂ったように痛がる
緑内障で、ほぼ視力を失ってしまったトイプードルの花母さん。
視力を失ったのは母ちゃんが出かけていた日でした。
東日本大震災発生から10日目に、東京に一人で住む息子が心配だったのと、予定が大幅にずれてしまった仕事があり東京に出かけた翌日
花の眼圧が上がってしまい、急いで帰宅後、動物病院へ急いで連れて行ったときには、ほとんどの視力を失っていました。
狂ったように頭を振り回し、うなり声をあげたと思ったら、急に腰から下に力が入らなくなったと娘から泣きながら電話が入ったとき、余震が続く東京都内にいた母ちゃん。
慌てて帰宅した時には、花は下半身を引きずるように歩き、目が真っ赤になり、見開いた感じになっていました。
診察の結果、目は緑内障・下半身はヘルニアによる痛みだったのです。

愛犬の体調の変化に気が付かなかった飼い主

獣医さんに、数日前から変わったことはなかったかと聞かれてから思い出してみました。
トイプードルの花母さん、母ちゃんが東京に行く準備をしていた時、しきりに頭を振りながら、目をごしごしとしていました。
2階に置いてあったハウスに向かう時に、一段上がっては階段で座りこむそんな姿
母ちゃんは「花、体が重くなって階段上がれんの?」なんて、笑いながら見ていたのです。
愛犬の体調の変化は、老化と肥満のせいだと勝手に思っていたのです。
ヘルニアは比較的軽症でホッとした。
目の方は、ほとんどの視力を失っていましたが、ヘルニアは内科的治療で、その後ひどくなっていません。
もともと動くのが大っ嫌いで、トイプードルなのに飛んだり跳ねたりを絶対にしない花母さんでしたので、比較的、早くに良くなりその後も悪化はしていません。
ただし、動くのが嫌いなため肥満には気をつけないと、すぐに、どっしりとした体つきになってしまいます。
かすかな光も見えなくなって、大吉の存在に頼りながら動く
完全に失明して、1か月以上が過ぎました。
今では壁にぶち当たったり、物に鼻先が当たると、右だ左だと判断しながら家中動き回っています。
しかし、全く見えなくなったはじめの頃は、ミックス犬の大吉を目標にして歩いていていました。
リビングの入り口付近で、いつも眠っていいる大吉にぶつかって、よけるように前進し、扉の枠に鼻先が触れれば右に曲がってトイレシートにたどり着く
大吉にぶつかって、右に曲がれば台所までお水を飲みにひょこひょこと歩く
大吉が水を飲みに行って、いつもの場所にいないと、ウロウロしながら台所までたどり着くとき、大吉の体臭に引き寄せられるようにして、こんな風にお水を飲んでいました。

失明した犬のため家具の配置は変えられない
トイプードルの花母さんが歩く場所に、娘がうっかりとカバンや雑誌を床置きしてしまうと、右に行くか?左に行くか?まったく方角が分からなくなります。
いつもと同じように、配置してある座椅子やコタツ、母ちゃんのパソコンの配線などは、器用に除けて歩いています。
お散歩も階段の段差がある場所だけ抱っこすれば、皆と一緒に上手に歩いて行きます。
いつもと同じ家の中を、たまには違う方向を向いてしまうことがあっても上手に歩いています。
目が見えないことで突然の行動に警戒心がさらに強くなった
視力をほぼ失った頃から、ちょっとしたことで威嚇を始めていたトイプーの花母さんですが、完全に失明したことで威嚇は以前よりひどくなりました。
そんな花母さんですが十分に声をかけ、ゆったりとした時間の中では穏やかなのです。
しかし、危険な場所に行っている場合や、目的の場所から外れている時
「花、そっちじゃないよと」と声をかけながら、ひょいと抱き上げると、体を固くしうなり声をあげます。
目の見えない世界では、たとえ慣れ親しんだ家の中で、家族に触られる時にも警戒心を持ったままでなければいけないようです。
目が見えなくとも声を頼りに動く老犬
今は母ちゃんがパソコンの作業をしている時は、必ず花母さんはべったりくっついて眠っています。
ゴハンの時間、母ちゃんがいくら
「花、ごはんだよ」と声をかけても反応はしないけど、
おばあちゃんが
「花、ごはんだよ」と声をかけると、声のする方に向かって歩いて行きます。
目が見えなくても、家族の声を頼りに生活をしている花母さん。
目が見えないトイプードル花が困らないように、配置を変えないように生活することが現在の我が家です
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wanmama